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保育園で食育を取り入れるのはなぜ?

食育

食育って何?どういうことをいうの?

食育という言葉は近年聞くようになった言葉ですが、食べることは生きる事、食べ物の作られ方、調理の仕方など理解することで食べることの大切さ、楽しさを伝える教育です。
ファストフードやコンビニなどで簡単に食べ物が手に入る時代になったこともあり、食べ物を粗雑に扱ったり簡単に捨てる子もいます。

どういう風に育てられてどんなふうに調理され自分の口には入るのか、また楽しく食事するというのはどういうことなのか、食育は全国各地の保育園で導入されている教育なのです。

保育園で食育を取り入れるのはどうして?

昔は大勢で食事する事が多く、祖父母、ご両親、兄弟、たまには近所の方も一緒にいたりして、大勢で食卓を囲み楽しく食事したものです。
農業も今ほど進んでいなかったので、旬にならないと食べることのできない野菜や果物が多くありました。
だからこそ食卓にそういった旬の食べ物が上がってくると、自然と子供も食べ物の季節感を理解するという事が可能なのです。

でも今そういった環境が少なくなっているので、保育園で様々な食育を行っています。
ただ食育の取り入れ方は園によって様々で、野菜を育てて収穫したり、調理室が見えるようになっていたりと色々です。

クッキングで食育する保育園も多い

幼児に難しいことをいっても理解できることは少ないので、実際に料理をしたり、お菓子を手作りしたりして食育を行っている保育園も多いでしょう。
野菜の皮むきはピーラーで行ったり、子供用の包丁を使ったりして、料理を作ることに参加すると野菜に興味を持つ子も出てきます。

カレーやシチューなどを自分たちで作って食べると、これは僕が皮をむいた、これは私が混ぜたの・・と子供たちの記憶に残り、自分もできたという自信につながります。
自分がきった野菜が煮込まれてカレーになって口に入る、この野菜を切って準備して調理して食事ができるという過程を、自ら体験する事が重要なのです。

みんなで作ったものをみんなで食べると楽しい気持になりますし、いつもは嫌いで除けている人参も、この時ばかりは食べられたりして、子どもたちにとって調理の冒険は楽しいものになるでしょう。

食事を家族で食べる時間が無くなっているという現実

小学生の話ですが、朝食を食べてこない子もかなり多くなっていて、食べてきても菓子パンだったり、一人で食べる子も少なくないのです。
食事をするという楽しみな時間、家族と過ごす団らんの時間が少なくなっていることで食に対して興味を持てない子も多く、食べ物の大切さを知る機会も減っている現状があります。

保育園に通っているお子さんは多くの時間を園で過ごすことになりますが、その中で食育を受けることにより、食に対する意識、食事という生きていくために重要な活動を子供ながらに理解する時間になるでしょう。